【ロンドン(カナダ)時事】14日に行われたフィギュアスケート世界選手権の女子ショートプログラム(SP)で、18歳の村上佳菜子(愛知・中京大中京高)が自己ベストの66.64点をマークし、日本勢最上位の3位と健闘した。
演技後の記者会見で、村上は「3位はたまたまで、奇跡」と話した。SP6位と出遅れた先輩の浅田真央(中京大)を気遣ったのかもしれないが、「狙い通り」の結果でもある。
村上は、今季からSPでも後半のジャンプの基礎点が1.1倍になるルール変更を意識して作り上げたもの。実際、3種類のうち3回転の連続ジャンプと3回転フリップを後半に跳び、ともに成功させて加点を引き出した。要素点を合計した技術点は、より難度の高いジャンプを跳ぶ首位の金妍児(韓国)を勝り、全体でトップの36.87点を稼ぎ出した。
今季前半はミスが多く、プログラムが持つ力を発揮できなかったが、2月の四大陸選手権で初めてノーミスの演技。この日も演技前、山田満知子コーチに「私は自信を持っている」と励まされ、期待通りに実行した。
前回はSP2位につけたが、フリー5位で総合も5位。「浮かれ過ぎず、切り替えてフリーでもいい演技をしたい」。3度目の出場で初めてとなる表彰台にしっかりと狙いを定めた。(2013/03/15-18:07)
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