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「ヨーロッパを学びたいなら、バチカン(ローマ法王庁)の機関紙ぐらいは読まないとね」
先週の新法王選出のニュースをテレビでながめながら、二十数年前の中年留学生時代を思い出していた。欧州某国で年若い指導教授から不勉強をなじられ、身も細る思いをしていたころである。
フランス語だけでも四苦八苦の身に、イタリア語の追加など残酷きわまりない。せっかくの愛のむちも、結局は壮麗なサンピエトロ大聖堂の見学だけで勘弁してもらった。
バチカン市国はローマ市内のテベレ川沿いに位置し、総面積は東京ディズニーランドほどの超ミニ国家である。それがかくも耳目を集めるのは、世界で12億人ともいわれるカトリック教徒の総本山だからだ。
情報収集力は米中央情報局(CIA)のエージェントもかなわない。聖職者は、信者たちの前日の夕食の献立だって知ることができる。これは決してジョークではない。
バチカンの主(あるじ)の交代はキリスト教圏に限らずビッグニュースだが、とりわけ今回は、存命中の退位とあって、観測もさまざまに飛び交う。
元外交官で作家の佐藤優氏の分析によれば、ポイントは2つ。1つは「健康な後継教皇の指導下で、カトリック教会がイスラム世界に対する巻き返しを図ろうとする世界戦略」であり、1つは「中国に対して攻勢をかけること」にあるという。
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