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ニューヨーク市のブルームバーグ市長は18日、若者の喫煙率を下げるため、店頭でのたばこの陳列販売を禁止する方針を表明した。20日に市議会に条例案が提出される。欧州などで導入済みだが、米国では初という。たばこ1箱の「最低価格」を10・5ドル(約千円)と定めることも盛り込む。
販売に当たってはカーテンで覆ったり、カウンターの下など客の目につかない場所に置いたりすることを求める。ブルームバーグ市長は「若者が喫煙によって健康を害し寿命を縮めることを防いでくれるだろう」とコメントした。
ニューヨーク市によると、たばこの陳列販売はカナダやオーストラリア、ノルウェー、英国の一部などで既に禁止されている。
市は声明で、陳列されたたばこを頻繁に目にする若者が喫煙を始める確率は、あまり目にしない若者に比べ2・5倍も高いと主張している。(共同)
■「千人の声」その後 取材後記:15
【山崎聡】時間が止まっているようだった。東日本大震災による津波が襲った岩手県山田町を1年ぶりに訪れ、風景がほとんど変わっていないことに驚いた。むき出しになった建物の基礎に茶色い草が生い茂り、それが年月の経過を訴えていた。土地のかさ上げ工事は始まらず、仮設住宅は以前と変わらぬ姿で立っていた。
ひとり暮らしの加藤ノブさん(71)。再会を喜び合ってから、長引く仮設暮らしについて尋ねた。「慣れましたか」。「慣れたね」とこたえた後、すぐに言い直した。「慣れなきゃなんないという心から、自分に言い聞かせてんのさ」。心ない質問をしてしまったことに気がつき、自分が恥ずかしくなった。家を失った後の生活に、そう簡単に慣れるはずなどない。
津波の話をするとき、加藤さんは、いま目の前で起こっていることのように話す。目は遠くを見ているようで、両手は宙を漂う。昨年2月に出会ったときは、仮設の談話室に集まった人たちに月2回、津波の怖さや教訓を話していた。「いつかまた津波は来る。親は子に、子は孫に伝えていかないと」と言っていた。
その思いは変わっていない。ただ、津波の話をする機会は減ってきた。「せっかくみんなが前を向こうとしているのに、ガクッとさせたらかわいそうだから」。でもね、と加藤さんは続けた。「津波に遭ってから2年になるけど、本でいえば1ページにもなってないんだよ。昨日のことは忘れても、津波のことは忘れない。心の中は死ぬまでずうっと津波だよ」
小林由松さん(88)は、1年前に出会ったとき、眠れなくて毎晩、安定剤を飲んでいると言っていた。津波で妻を亡くしてから、寝付けなくなったのだ。昨年より顔色は良くなっていたが、状況は変わっていなかった。医師からは量を減らすように言われ、錠剤を半分に割って飲むようにしたが、すぐに目が覚めてしまい、もう半分も飲む。
仮設住宅の台所で包丁を使うと、トン、トンという音で妻を思い出す。だから料理をしないように、近くのスーパーで買ってきた総菜ばかりを食べているという。「忘れようとすんのよ。でも、思い出してしまう。津波で、突然つれていかれたから」
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